トリッピング
相手の足にスティックのブレードもしくは足を引掛ける。
ダイビング
トリッピングやフッキングに対するオーバーリアクション。(わざと転ぶ)
エルボーイング
肱をぶつける。チェックの際に当たる体勢によっては適用されやすくなる。
ニーイング
膝をぶつける。
ホールディング
相手の身体、スティック、ユニフォームなどをつかむ。
フッキング
スティックのブレードで相手を引掛ける。
スラッシング
スティックで相手選手の体を叩く。
ボーディング
チェックなどにより相手選手をフェンスに叩き付ける。フェンスとの間に挟むようにチェックすると適用されやすい。
ハイスティック
スティックのブレードを肩より高く上げる行為。チェックの際に行うとペナルティになる。相手選手が近くにいないとペナルティにはならないが、高く上げたスティックでパックに触れるとゲームを中断し不利な位置からのフェイスオフとなる。
バットエンディング
スティックの端(ブレードのとは反対)をぶつける。正しくスティックを持っている限り発生しない。小児のアイスホッケーではすぐ成長するとの理由から長いスティックをそのまま持たせることが多いため発生しやすい。
チャージング
ジャンプもしくは3歩以上移動してのチェック。パックを保持していない選手へのチェックはチャージングかインターフェアになる。
クロスチェッキング
スティックを相手にぶつけるようにチェックする。チェックする際にスティックを相手と反対に向けるようにすれば防げる。
インターフェアランス(インターフェア)
パックを保持していない選手の動きを妨害する。
クリッピング
相手の前にスライディングするなどして妨害する。パックを保持している選手に対して行なうと適用されやすい。
チェッキングフロムビハインド
背面からのチェック。
ラフィング
必要以上に強い力で、あるいは非常に荒っぽく相手をチェックする。乱闘の際に相手を殴ったときにも適用される。
フィフティカフス
乱闘。非常に危険なため自発的に行なった場合はマッチペナルティ。反撃した場合はメジャーペナルティだが乱闘しながらリンク外にでるとゲームミスコンダクト。
ツゥーメニーメン
6人より多いプレイヤーがリンク上に出ている反則。メンバー交代中に不測の事態が起って混乱すると、まれに起こる反則。
アンスポーツマンライクコンダクト
相手選手や審判、あるいは観客などに対して、暴言を吐いたり暴力を振るったりするなど、スポーツマンらしからぬ言動をしたときに適用される。
ディレードザゲーム
遅延行為。デフェンディングゾーンからベンチ上以外へのアウトオブバーンなどがあたる。
なお代わりの選手を投入できない場合も3人以上が退場している場合は投入できる。ただし代わりに出場した選手は反則退場していた選手がリンクに戻る時にはベンチに戻らなければならない。
用具
アイスホッケーを行うためには、さまざまな用具が必要となる。
スティック
スティックはブレード湾曲の向きによって右利用と左利用がある。GK用のスティックはブレード部分の高さが高いなど形状がかなり異なっている。
ボールに相当するパックは硬質ゴム製で薄い円柱形をしている。非常に固く、生身に当たると骨折等の危険がある。事実、NHLの試合で観客の少女にパックが当たり死亡するという痛ましい事故も起きている。
スケート靴
靴はラフなプレイから足や足首を護るように頑丈にできている。スピードより耐久性や小回りの利きの方が重要なため短く厚い刃が装着される。GK用の靴は脛に装着する防具があるためあまり目に見えないがプレイヤー用とは異なる。他のスケート靴に比べ怪我をしにくいようにできているがその分どうしても重くなる。しかし危険を減らすという性質が最も強く初心者でも悪い癖は比較的つきにくいのでスケートの練習には適している。なお、アイスホッケー靴によるスピード競技も存在する(GK靴部門も存在か?)といわれる。アイスホッケー用以外の靴を競技に用いるのは危険なため禁止されている。磨耗したり錆びたりした刃はプレイに不利なうえに危険なので定期的に研ぐ必要がある。錆の防止法は刃を乾燥させることが基本。研ぎ方を間違うと悪い癖のある靴になる。稀に新品などでも悪い研ぎ方をしていることがことがあるので靴を変えた時はいきなり試合などに使わずまず試しに滑走してみてから使うべきである。
防具
かつてのプロリーグなどではヘルメットを着用せずプレーする選手が多く、前歯を欠損した選手の写真なども残っている。しかし、ルールの項にもある通り競技には危険が伴うので必ず防具を装着する必要がある。無論、事故や怪我の防止が目的であるためプレイするうえで有利になることを優先して選ぶべきではない。防具にはヘルメット(目を保護するためにバイザーがついているものもある)、肩周りや腰周りのパットなどがある。また、靴も足と足首における防具の役割を担っている。粗悪な防具ではかえって負傷の危険が増す場合もあるので信頼できるものを選ぐことが大切である。ちなみに高校生以下の試合では、フルフェイス(顔の前面全てに保護をつけること)が義務付けられている。GKは、顔面を保護する機能のあるヘルメットを被り、手の甲や足に特殊なパッドを装着し、スティックを持たないほうの手にはパックをキャッチするためのグローブをはめる(野球で用いられるファーストミットに似ているが、サイズはこれよりも大きい)。基本的に防具も靴もGK用のほうが頑丈に作られているが背中を見せることのないGKの性質上後部はプレイヤー用のほうが強固に作られている。
アイスホッケーは、スポーツ競技の中でも女性の間に最も急速に普及した競技のひとつともといわれている。男子ホッケーに見られるような、体系的なリーグ組織の編成までには至らないものの、最高レベルの1999年に創立されたNWHL (National Women's Hockey League) やオリンピックチームからレクリエーション目的のチーム等が見られる。
女子と男子の競技における相違点としては、前者ではボディー・チェックが認められていないことがある。これについては、1990年の女子世界選手権以後、各国の参加選手の体格差に配意してこれを禁止する措置が採られたといわれているが、フィジカル・コンタクトというアイスホッケーの醍醐味を失わせるものと批判する意見もある。
ところで、女子選手では Manon Rheaume が NHLのプレシーズン・マッチでタンパベイ・ライトニングのゴールを守ったという記録が残されている(対戦相手はセントルイス・ブルース)。また、2003年には Hayley Wickenheiser が、フィンランドの Suomi-sarja リーグにおいて、Kirkkonummi Salamat と契約し、男子選手に混じってリーグに参戦したことがある。
日本のアイスホッケー事情
冬季オリンピック
男子は過去8回出場。開催国枠で出場した長野オリンピック以降は、ソルトレイクシティオリンピック、トリノオリンピックは出場権を得られていない。女子は長野オリンピックから公式競技となり日本は開催国枠で出場した。
1936年 ガルミッシュパルテンキルヒェンオリンピック 9位タイ
1960年 スコーバレーオリンピック 8位
1964年 インスブルックオリンピック 11位
1968年 グルノーブルオリンピック 10位
1972年 札幌オリンピック 9位
1976年 インスブルックオリンピック 9位
1980年 レークプラシッドオリンピック 13位
1998年 長野オリンピック 男子13位 女子6位
日本アイスホッケーリーグ
日本アイスホッケーリーグは1966年(昭和41年)に5チーム(西武鉄道、王子製紙、古河電工、岩倉組、福徳相互銀行)でスタートした。日本の全国規模の社会人スポーツリーグではプロ野球、社会人サッカーに次いで3番目、ウィンタースポーツとしては初のリーグ戦だった。
1972年(昭和47年)に福徳相互銀行が廃部になったが、西武鉄道を分割し国土計画(現・コクド)を設立し、チーム数を維持した。1974年(昭和49年)に十條製紙(現・日本製紙クレインズ)が加盟し、6チーム体制となる。1979年に岩倉組が廃部となるが、雪印がチームをそのまま引継いだ。
リーグ戦開始当初は5チームによる2-3回総当り(年度による)で行われたが、その後リーグのレベルアップを図るため1981年シーズンから6回総当りに変更したが、優勝チームが圧倒的な強さを見せ付ける傾向からリーグ戦の終盤の試合の質を落とす懸念を考慮し、1990年からプレーオフ制度(すべて5戦3勝制)をスタートさせる。これは6回戦総当りのリーグ戦を予選リーグとし、その上位3チームで争う仕組み。原則として1位は決勝戦へ、2位と3位は準決勝を争って決勝進出チームを決める。ただし3位のチームは1位のチームからみて勝ち点10以上の差が付いた場合にはプレーオフ出場資格を失い、1位と2位による決勝戦のみ行うというものだった。
さらに1994-95年シーズンと1995-96年シーズンの2回はJリーグ方式の2ステージ制を導入。6回総当りを前期・後期各3回に分け行い、それぞれのステージ1位のチームが決勝戦(5戦3勝制)を戦う。(同じチームが1位となった場合はそのチームの優勝)
1996-97年シーズン以後再び1シーズン制に戻し、プレーオフも上位4チームに出場枠を変更。1位と4位、2位と3位が準決勝を行い、その勝者同士で決勝戦を行う仕組みにした。
あっさぶ スロン カーリー デブー ナックス デブリ タング バケツ スメア マンドリル シュテム アーム リッド ピエロ 南瓜 プラス シャンピ スタン ピッツァ いゆふぇく ライブラリー タジア ダンガ モック タイム クシン モッズ トリック ピンマイク 黒太陽 スナンサ ザニア パロール セージラ オーセン モービル ニシキギ ガスケット スラック ストック ジャガー リベンジ デカップ スペア キドニー ヤソウェ 上海慕情 イニシ きほく モラルレ
1999年(平成11年)には古河電工が廃部となるが、クラブチームHC日光アイスバックスを設立しチームを引継いだ。2001年(平成13年)には雪印が廃部となるが、クラブチーム札幌ポラリスがチームを引き継ぐ。しかし札幌ポラリスは運営資金不足などを理由に僅か1年で休部となり、2002年シーズンは28年ぶりに5チームでのリーグとなる。さらに2003年(平成15年)に西武鉄道が廃部となり、コクドに一本化されチーム数は4チームとなった。
リーグ戦はこれに伴って1シーズン制+決勝トーナメントの方式から8年ぶりに2シーズン制(8回総当りを前・後期各4回ずつに区切る。各ステージの1位チーム同士で5戦3勝制のプレーオフを行う。ただし、同一チームが1位となった場合についてはそのチームの年間優勝となり決勝戦は行わない)に変更された。
コクドのほか、HC日光アイスバックス(旧・古河電工)、王子製紙、日本製紙クレインズが参加している。フジテレビジョンで放送された「月9ドラマ プライド」の影響で観客動員数が一時的に増加したが、ドラマのクライマックスと重なる3月に予定していたプレーオフがコクドが前後期とも1位となったため開催されなかったこともあり、短期的な現象に終わった。
2003〜2004年シーズンからは日本リーグとは別に韓国のチーム、ハルラ・ウィニアを加えた5チーム(4回総当たり)で「アジアリーグアイスホッケー」を開催した。北米2カ国(アメリカとカナダ)をまたぐNHLを範にとり、アジア各国の強豪チームを集結させた大会を目指しており、2004〜2005年シーズンからアジアリーグに3チームが新規加盟し規模が拡大されたことにより日本リーグは休止となった。
大会の仕組等はアジアリーグアイスホッケーの項目を参照していただきたい。
2005〜2006年シーズンより、日本アイスホッケーリーグは北海道と西日本の地方リーグとして復活した。
日本アイスホッケーリーグ北海道(通称:J-ice North)には札幌アイスホッケークラブ(旧札幌ポラリス)、釧路厚生社、タダノアイスホッケークラブ、05-06シーズンのみYONH.COM(ヨンエイチドットコム)06-07シーズンからセトルブレイズの4チームが加盟。
05-60シーズンは1回総当たり、06-07シーズンはホーム&アウェーの2回戦総当りのリーグ戦である。
また、日本アイスホッケーリーグ西日本(通称:J-ice West)にはサーパス香川アイスホッケークラブ(旧サーパス穴吹)、兵庫県選抜、福岡県選抜の3チームが加盟。
05-06シーズンは2回戦総当たり、06-07シーズンは主催団体の使途不明金疑惑に伴い縮小され1回戦総当りで、このリーグ戦の優勝チームは日本のトップディヴィジョンであるアジアリーグで2006-07年までダブルフランチャイズながらも関西圏から参加した日光(神戸)アイスバックスと対戦できる。
大学アイスホッケー
大学におけるアイスホッケーリーグは各都道府県連盟に加盟する大学チームを地域に編成して行われている。
大学日本一を決定する大会は1926年より開始された日本学生氷上競技選手権大会である。
この大会以外では各地域ごとにリーグ戦やトーナメント戦が開催されている。しかし、日本学生氷上競技選手権大会でほぼ毎年関東の大学が優勝していることから関東大学アイスホッケーリーグ戦(1部リーグ)と関東大学アイスホッケー選手権大会(Aグループ)は実質的に大学日本一決定戦となっている。日本学生氷上競技選手権大会・関東大学アイスホッケーリーグ戦(1部リーグ)・関東大学アイスホッケー選手権大会(Aグループ)の3大会で優勝するとスポーツ新聞では「大学三冠」と報道されることが多い。
大学アイスホッケーは黎明期から早稲田大学と明治大学が中心として動いており、この二強の牙城は高く、他の大学は崩せない状況が続いた。この早明2強体制に対して、1960年代後半から法政大学が頭角を現し、早明法の3強へ移行、1996年から東洋大学が日本学生氷上競技選手権大会6連覇を達成すると4強体制となっている。現在は早明法洋に加え中央大学の5強が群を抜いている。これを追って第二グループに慶應・日体大・専大・大東大・日大などの大学が続き覇権(日本一)を争っている。
関西の有力校は、同志社大学・立命大・関西大学・関西学院大学・京産大・龍谷大などがあり、なかでも関西大学は2005年に同志社大学を21年ぶりに破りリーグ制覇し、2006年に大学としては日本初の屋内アイスアリーナを高槻キャンパスに建設するなど、全国の注目を集めている。